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駐日EU大使とのインタビュー

当社のYouTubeシリーズ「Mission Japan」に、パトリシア・フロアEU大使がお越しくださいました。特に経済面で、EUと日本の連携による力強い活動が展開されています。2020年1月31日にはイギリスのEU離脱があり、今後もEUの動きから目がはなせません。

インタビューの全文は下記をご覧ください。

(注:インタビュー内の情報は撮影時の2019年上旬のものです。あらかじめご了承ください。)

*日本語の字幕あり

ティモシー・ラングリー(以下「ティモシー」): EUと日本の関係、気になりませんか?「いいね」やチャンネル登録、シェアもお忘れなく!

ティモシー: 皆さんこんにちは、Mission Japanへようこそ。本日はパトリシア・フロアEU大使をお迎えしています。ようこそ!

パトリシア・フロア大使(以下「フロア大使」): お招きありがとうございます。

ティモシー: EUは日本と貿易協定を結んで、力強い活動を展開しています。素晴らしい事です。最近では自由貿易協定に関して多くのことが起こっていますね。これは重要なことですよ。

フロア大使: まさにその通りです。私たちは経済連携協定を結んで、日本とEU合わせて600人を抱える市場を作っています。最も大きな市場の一つです。もちろん日本とEU合わせると、世界のGDPの3分の1で、世界の貿易額の3分の1になります。新しい連携協定が経済の成長や可能性を生み出し、双方の消費者に対して良い影響となることがお分かりになるでしょう。両者にとっていい機会です。

ティモシー: 去年の後半に、2つの画期的な決議文に署名がされ、2月に施行となりましたね。日本ではすでにその恩恵を感じることができています。

フロア大使: そのとおりです。去年の7月に経済連携協定と戦略的パートナーシップ協定に署名しました。経済連携協定の発効は、2019年2月1日でした。そして本当に、私の近所の広尾でもすでにヨーロッパ産のワインが安くなっているのがわかります。これが私たちのやりたかった事なのです。関税を下げて、貿易量を増やすという取り組みがしたかったのです。そうすれば両者にとって都合がいいですから。2つ目の戦略的パートナーシップ協定は、重要ですがもっと複雑です。

ティモシー: より複雑であるがために、導入にも少しスムーズさに欠けるのですね?仮出願の状態ですが、なぜでしょうか?

フロア大使: なぜかというと、EUの全メンバーが批准する必要のあるものだからです。そのため長い準備期間が必要ですが、私たちが共に取り組む必要のある全ての課題を克服することができます。考えとしては、EUと日本が実際に戦略的パートナーとして良い海洋環境を推進し(海からのプラスチック除去など)、気候変動に関するパリ協定を導入して、さらに条約を受け入れ、温室効果ガスの放出を抑制し、気候変動に関連した将来起こりうる自然災害を防ぐことを確実にするのです。

ティモシー: これは実際にパリ協定に基づいている最初の国際協定の一つですよね?

フロア大使: そうです。EU側としては、明確にパリ協定について触れ、実行するために尽力している最初の協定です。日本とEUは主要な経済国なので、先駆者となれますから、この協定はとても良いものです。日本とEUにいる他の人達もこれに続くことができます。

ティモシー: この協定は今までの状態から大きく前進することが目的ではありませんか?自由貿易協定やTPPなどとは違いますよね。正式な二国間貿易協定や、一方的な貿易協定より

もっと広範囲で、統合的です。

フロア大使: まさにそのとおりです。まず最初に、私たちはこの経済連携協定を、広範囲をカバーする貿易協定だと考えています。EUが過去に締結したものより、はるかに包括的で規模の大きいものです。これがどのような意味を持つのかというと、関税を下げるということです。しかし、非関税障壁にも目を向けなくてはいけません。例えば、条例やルール、基準などをまとめるようにしています。例を挙げると、日本でビジネスをしている人は、特定の規格に合った商品をつくりますよね。それからヨーロッパ市場向けの商品もつくります。ですので、規格がどちらでも同じか、双方で受け入れられるのであれば、双方での生産や輸出入のハードルが下がることになります。なので、とてもいいことなんです。

ティモシー: そうですね、日本の人々がこの貿易協定で受けた恩恵を、ヨーロッパの人々も受けています。例えば自動車やその他のパーツ、電子機器などは以前に比べて安い値段で買うことができます。

フロア大使: そうですね。もちろんこの協定の考え方全体が、両者に良い結果をもたらすようにということなので、おっしゃったことはあっています。日本で生産された車本体やパーツの値段は、EUでは下がっている必要があります。それ以上に、『地理的表示』と言われるものに目を向けたいと思っています。これは何かというと、スコッチウィスキーや酒、神戸牛やラーメン、その他にも日本から輸入されてヨーロッパのレストランで提供されるものは、お客さんがその食べ物が本物なのかと確かめたいときもあります。それが本物の酒なのか、本物の泡盛や焼酎なのか、それ以外のものもそうですが、メニューを見てチェックできると、協定で保護されているのでその信ぴょう性に自信が持てます。

ティモシー: 私たちは2つの大きな協定について話していますね。同時に話すのは難しいですが、一つの協定はサービスについて、もう一つは戦略的パートナーシップについてです。戦略的パートナーシップは広範囲で、統制システムも必要となります。EUはここ東京に、アドバイスができるだけでなく紛争介入もできるオフィスを設立する必要がありますね。

フロア大使: 今おっしゃったことはEUの代表団がやることです。つまり私たちの仕事です。大使館のように、EUの代表団は協定の実行に目を向ける責任があります。ただ私たちだけでなく…

ティモシー: それは大きなお仕事ですね。

フロア大使: その通りですが、私たちだけでなく、もちろんですが、他のメンバーとも協力します。日欧産業協力センターは、ビジネスの可能性と、ビジネスにおける協力を増やすため、30年ほど前に設立されました。このセンターが、東京における日本とEUのビジネスのつながりの一部になります。ブリュッセルにもオフィスがあるので、東京とブリュッセルにもつながりがあります。統制システムとお呼びになったものもあり、これはどういうことかというと、協定の様々な側面や導入をみる合同委員会と実行委員会ができるということです。定期的に面会もする予定です。実は、私たちは東京で初めて、この2つの協定のもとに合同委員会を設置します。

ティモシー: これは前からあったものにアレンジを加えているのですか?新しいイニシアチブですよね?

フロア大使: これらの協定は、このような統制システムを持つことを見据えています。日本とEUは協定の批准とこのようなシステムを作ることにおいてとても迅速でした。7月に署名してからたった6ヶ月ほどで施行された国際協定は見たことがなかったと思います。

ティモシー: すごい、誰に感謝したら良いのでしょう。

フロア大使: 私たちの政治的リーダーが、これらの協定が重要だと見抜いていたので、彼らに感謝するべきですね。早く行動しようという政治的意思を持っていて、議会や国会を説得でき、かつ迅速にプロセスを進めることができれば、実行可能です。

ティモシー: 私はどちらかというと、トランプ米国大統領がTPPをやめて、協定締結の刺激になるようにしたのかと考えたのですが、違いますかね?

フロア大使: ええと、EUの全加盟国と日本が、現在の地球環境をみて何かしなくてはいけないと考えたことに関して、おっしゃったことはもっともです。もし私たちが自由平等なオープントレードと、ルールに基づいた世界的な経済システムがベストだと信じるなら、私たちが先例にならなければいけません。協定は、グローバルシステムはこうあるべきだという強力なメッセージを持つことができます。それは貿易や経済交流、経済協力での障壁を増やすべきだということではありません。どちらかというと、減らすべきです。

ティモシー: わかりました。このスピード感を支えているアプローチの一つは、難しいことも存在すると認識することです。農業や、日本経済のいくつかの部門は開放が難しいです。少しずつ段階を経るものもあります。協定にある全ての項目が施行されるのは、8年以内ですか?

フロア大使: 15年以内です。あらゆる協定におけるどのような交渉でも、特に貿易と経済交流では、異なる利害関係のバランスを取るのがポイントです。簡単な例だと、もしあなたがフランスのシャンパンや、イタリアやスペイン、ギリシャのワインがお好き消費者だとしたら、

ティモシー: まさに私です。

フロア大使: 私もですよ。そしたら、もちろん、関税を無くして、より安い値段で品物を買いたいですよね。ただもちろん、他方では、農業や生産者の問題があります。日本市場を開放して、さらなる競争を招いたり、ヨーロッパ市場を開放して自動車や部品などを安く輸入すれば、産業界や農家はきっとこういうでしょう、「私たちはどうなるの?」要するに、適切なバランスを見つけるには、条約中に最初の1年は上限があるとされていて、より良い関税を使えるが、それは決まった量までしか使えないということです。これは助成金のことではありません。貿易に関することだからです。規定量があり、関税を下げるにも段階があるということです。いくつかの商品では、関税を30%から0%に1日で下げました。もちろん良いのですが、他の商品は段階を踏むので1年目、2年目、5年後という流れです。私が15年で協定の全ての恩恵を受けられるといったのは、そういう理由からです。それともう一つ、ブリュッセルでこれからもたらされる効果を予想したのですが、予測によると、20-25%の貿易の増加が見込めるということです。そのためには、利害関係のバランスを取る必要があります。どういうことかというと、特恵関税を使うこともできますが、特定の貿易量までです。協定で合意したことの一つが、特定の商品に関してしては、1日で35%から0%に関税を下げるなどはしないということです。これはもちろん良いことです。いくつかの商品は何年にわたって関税を少しずつ下げて、たった15年で、協定の全ての恩恵享受できる運びになるのです。

ティモシー: 協定が施行となった際急に浮上した事の一つが原産地規制です。それを受けて港で品物がストップになり、少しだけ混乱がありました。結果うまくいったようですが、商品がどのように作られたのか、それがどこから来たというのを、協定から恩恵をえるためには説明できるようにする必要があります。 

フロア大使: 実は、違うんです。でも問題があったのは本当です。これからご説明しますね。TPPについてお話されたので。日本は最近、他のアジア諸国と共に12月から施行されるTPPに加入しました。TPPでは今おっしゃったことを行う旨が定められています。なので商品の原産地の証明に関して、とても複雑なプロセスを踏む必要があります。日本-EU間の協定であるEPAでは、「輸入者やヨーロッパの輸出会社は、商品がどのようなものかを証明する必要がある」とされています。チーズやワインや何でもそうですが、そのように取り扱われます。他のものを証明するように実際は求められていないのです。なので、私たちも経験した混乱で、企業はいくらか苦労しました。また、なぜかみなさんが原産地に関する情報を提供するように求められました。この件は全員に関係するわけではありません。最近、私たちはEUの代表団やヨーロッパの税務署と一緒に作業をしています。最近では、インターネットで説明書が手に入るようになっています。ウェブサイトや、日本の税関でもわかります。説明書では、EUの会社は証明を求められることがあるが、原産地の情報を提供する必要はなく、それによって輸入が妨げられることもないとされています。

ティモシー: 最初5日間くらい私のコンピューターはずっと稼働しぱなしでした。いろんな大使館が「日本からの貿易港で、TPPの基準がEPAには当てはまらない、と誤解が起きています」ということを伝えてきたからです。

フロア大使: なるほど、もう一つお伝えしますね、私たちに結構関わってきますから、EUの通商部にいる同僚たちが彼らは日本側のパートナーである経産省や税務当局、税関と毎日働いていると言っていました。これは本当に建設的な協力で、どういうことかというと、新しい協定を始めたら、困難に遭遇するのは当たり前のことで、誰も驚きません。やり方を変えるのですから。誰も思いつかなかったような新しいやり方に変えるので、普通のことです。鍵となるのは、腰を据えてなるべく早く問題を分別して、どのように解決するのか考えつくことです。これに関して、日本とEUはとても良い建設的な協力体制を持っています。

ティモシー: えぇ、相当大きなお仕事ですよ、これから大きくなる一方でしょうし、少し複雑になるかもしれませんね。東京でEUの皆さんはどのように対処なさるのでしょうか?スタッフの方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?増員のご予定はありますか?南麻布に素晴らしいオフィスをお持ちですが、空きはありますか?

フロア大使: 私たちの所には60人スタッフがいて、同僚は60人、その半分か半分弱がブリュッセルからです。つまり、EUから働きに来ているということです。

ティモシー: 出向ですか?それともご家族と赴任されるのですか?

フロア大使: 家族で来て住んでいます。同僚たちはEUに勤務しますが、EU諸国の様々なところからやって来ます。なので、スペイン人やイタリア人の同僚、リトアニアやルーマニアの同僚もいます。本当に色々な人が働いているんです。それからもちろん、東京で採用された同僚もいて、日本人もいますが、何名かはEU諸国の出身です。EU諸国から来て、長く東京にいる人たちです。けれども、みんな家族でくるので、東京が私たちのホームです。それから、協定を施行するのに十分な人数かということですね?もっとスタッフを雇うこともできますし、大使なら誰もがそうしたいと思うでしょう。でも率直に申し上げますと、スタッフの人数は増えたと思います。そして、協定の施行を補助するためにまた別のプロジェクトも行うので、仕事の一部を外部委託します。外部業者と協力して、原産地に関するワークショップやセミナーを開催します。また、外部業者と共にEU諸国の中小企業を大規模なフェアに招きます。最近だと、東京ビッグサイトで水と環境に関する大規模なフェアをしました。40社ほどEUからの中小企業が、自分たちの商品をフェアに持って来ました。それから、健康と加齢、医療器具に関するフェアも開催予定で、これからまだたくさん行う予定です。それも他の人たちと協力して行うので、良いことだと思います。

ティモシー: 最近読んだのですが、EUと日本のより良い融合を妨げる大きな要因の一つは、まさに人々の流動で、EU諸国から来る人たちへの日本人の期待、または外国人への期待は、あまり発展していないように思われます。また似たようなことで、日本企業や日本人労働者のEU諸国での融合も、あまり進んでいないようでそれが最大の壁のようです。

フロア大使: 一つ乗り越えるのが難しい壁があって、それが言語の違いです。EU諸国では、私が思うに、多くの人が複数のヨーロッパの言語を知っていることに慣れています。EUがあるので、若い人や学生も他国と活発的に交流をします。様々な国に留学もします。それもビザなしで、通貨はユーロに統一されていますし、簡単にできます。日本とEUだと、日本語を学ぶ必要があります。私も学び始めましたが、本当に大変です。まだ勉強中です。私は日本語で「日本語を勉強しています」と言えますが、漢字は難しいですし…ですので例えば、科学者や専門家、技術者を招きたい場合には、日本の会社に合弁事業として一緒に働いてもらうか、それに似たことをするので、簡単ではありません。この件については改善をしてよくなるべきだと考えていて、科学や技術、リサーチや開発の分野ではとても重要だと思います。なぜなら、日本とEUは、金銭的な豊かさや繁栄、安定性、平和などの面において、同じような困難に直面していると思うからです。そしてそれは、新しいテクノロジーや商品を生み出したりする私たちの技術力にかかっています。現在、多くの競争があるこの世界で、ここからそう遠くない国々からも、またそれができるでしょうか?私たちは人工知能やソサエティー5.0、ロボット工学の分野で、最先端を走り続けることができるでしょうか?科学の分野で良い競争が起こる機会があると思いますが、これらの分野で競争を増やす必要があります。

ティモシー: これまで日本-EU間の貿易と投資への扉を開く2つの画期的な協定について話してきましたが、データ転送についてはまだでしたね。これはEUと日本の双方から持ちかけられた大変重要な件ですし、協定の中身を見るまでは、情報を安全に伝送することや、インターネットなどで買ったものが実際に安全であることがこんなに重要だとは知りませんでした。協定にもこの事が書いてありますね。

フロア大使: そのとおりです、これに関して、つい最近東京とブリュッセルで、データの適切性について決めました。データ保護、例えば消費者のプライバシー保護、企業のデータやビジネスに関する情報の保護のために、データ分野のルールが日本とEU両方で適切になるよう合意し、お互いに両者の基準を認識できるようにしました。これはどういうことかと申しますと、EUと日本が実際にこの地球上でもっとも大きく且つ統一されたデータスペースを作ったということです。ビッグデータが新たなデジタルの時代へ突入する鍵になるので、これは重要な出来事です。デジタルについてお話しすると、実際に特定の空間全体のデータの伝送モードに信頼を持つことができる未来の社会は、非常に関連性があります。これによって、日本とEUが必要としているこのようなビジネス関連で連携する機会や、人々が連携する機会が作られるのです。

ティモシー: 毎日のように起きるチャレンジや困難を恐れてはいらっしゃらないのですね。ちょっとお聞きしたいのですが、日本とEUの協定に関してブレグジットの動きはどうでしょうか?イギリスがもうEUの加盟国ではなくなりますし。

フロア大使: まず最初に、私個人としても、イギリスがEUを離脱しようとしているのはとても残念です。けれどそれと同時に、イギリスの人々が下した決断を尊重します。人々が民主的権利を使い、自ら選んだことです。ただ同時に、イギリスがEUを去るので、将来イギリスとEUでとても強いパートナーシップを築くために、ブレグジットに関する未来のことはどれも重要です。もちろん、まだどのようにそれが実現するのかわかりませんが、EUを去ってもイギリスは同じヨーロッパの隣国です。私は数多くの国際カップルも知っていますし、多くのビジネスがイギリスかその他ヨーロッパ諸国で行われています。こういった意味では、イギリスがヨーロッパを去ることはありません。ブレグジットに関しては、これが今日私たちがいる状況です。EUはイギリスと脱退協定について話し合っています。これによってスムーズで整然としたブレグジットが行えるようになります。個人的にまたはビジネスやその他の理由でブレグジットに関わる多くの市民が安心するでしょう。また、日本人や複数の企業も安堵するでしょう。EUは、できるだけこの困難な状況を管理しようと、多くの労力と資源をこれらの協定にかけました。ただもちろん、ロンドンで下される決断によります。EUはあらゆる状況にも対応するため、ベストを尽くしています。誰もブレグジットのような困難な状況は望みませんから。私たちはただ、ロンドンでどのような決断が下されるのか見守ります。

ティモシー: 最近、イギリスがこれから呼ばれなくなる集まりがあるようで、けれどもその集まりはまだ始まってないようですね、イギリスが心配するほど。それか始まったとしても、しっかりした決断を下すまでは協定の恩恵を受けられます。

フロア大使: 現在はイギリスがEUの加盟国で、権利も義務もあるので簡単な話です。そのため、今日ではEPAでカバーされていて、EUと第三国との他の協定でもカバーされています。イギリスが脱退すると、新たな規定に基づくことになります。

フロア大使: まぁ、脱退条約があり、それがイギリス議会で批准されるなら、しばらくの間は移行期間となり、イギリスが加盟国ではない状態になりますが、脱退協定は、現在ある全ての協定が2020年の末まで適用されるという見通しでつくられます。しかし、現段階ではイギリスがこの協定を批准してないので、何が起こるかわかりません。けれども、イギリスがEUである限り、EUの協定はイギリスに適用されます。

ティモシー: 見えないところで行政や官僚にどれくらい動きが起きているか想像できますね。彼らは2、3通りほどのシナリオに備えなければいけませんから。それから、彼らは協定の恩恵を受けていて、EUを離脱すればその恩恵もなくなります。もしかしたら、物価が上がったり、輸入制限が起きるのでしょうか?

フロア大使: ブレグジットは、それに関することや日本とEUの経済関係に変化をもたらしません。あなたがEUの他の国にいても、また日本にいたとしても、ブレグジットはそのような関係に影響しません。もちろん、イギリスにいれば、EU脱退で影響はあるでしょう。脱退するとなれば、条件も気になるところです。

ティモシー: 日本にいらした際は、(当時の)天皇陛下に信任状を捧呈なさったのですか?

フロア大使: そうです。

ティモシー: なるほど、本格的ですね。

フロア大使: えぇ、それから、私はドイツから来たと言わなくてはいけません。私は以前ドイツの外務省に勤めていて、二国間をつなぐ大使として働いていました。外国で私が行う事に関して言えば、一国の大使もEUの大使もあまり変わらないです。インタビューをして、大臣たちと会議に出席し、議員と面会し、NGOと面会するなどします。違うのは、行動や発言をEU加盟国で共通の外交政策に基づいてしなければいけないということです。これには一つの国だけを代表するのではなく、ヨーロッパ大陸、EUを代表しているという長所もあります。

ティモシー: 大変なお仕事ですね。

フロア大使: でも実際には喜ばしいものです。全てのEU加盟国の同僚たちと定期的に会えますし、今朝もミーティングをしました。商工会議所や、政務参事官、報道参事官たちにも会います。定期的に頻繁に会うので、日本に向けた合同のメッセージを送ることができます。

ティモシー: ご視聴ありがとうございます!EUは日本との関係をさらに強くする協定を締結したばかりです。GDPは合わせて世界の3分の1を占めます。またお会いしましょう!

 

この他のビデオをこちらからご覧ください:https://www.youtube.com/user/langleyesquire

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